三國正樹ピアノリサイタル”ピアノ音楽と19世紀”第4回

MUSICASA(代々木上原)にて

◆プログラム
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第7番ニ長調作品10-3
・ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番ハ短調作品13「悲愴」

・ドゥシーク:ピアノソナタヘ短調作品77「祈り」
・リスト:コンソレーション第3番変ニ長調
・リスト:ラ・カンパネラ

(アンコール)
・タイユフェル:ラルゲット
・カスキ:泉のほとりの妖精

このシリーズも4回目。第2回目は自分の本番と重なって聞きに行けなかったが、それ以外はかかさず聞かせていただいている。相変わらず、落ち着いた音色と安定したテクニック。ムジカーザは少し小振りのベーゼンドルファーがほどよく響いていいかんじ。ベーゼンの似合うピアニストだ。彼の音楽は、まず文法がしっかりしていて自然な流れ、心地よい抑制、時に粗野とも思えるような打鍵(乱用しないからいい!)、暖かく深い音色…

とりわけ、緩徐楽章ではなんともいえない穏やかさと寂しさが聞こえてくる。彼の緩徐楽章を聞いていると、心の中に悲しみや寂しさを持っていてもそんなこと関係なしに時は静かに流れていく…少し視野を広げて、人間は皆それぞれに様々な思いを抱えているけれど地球は回り時は流れ続ける…広大な宇宙が静かな呼吸と共にゆったり息づいている、と言ったような。。。そんな思いになった。

ラ・カンパネラのような技巧的に大変な曲も彼の手にかかるとあまり大変そうに見えないから悔しい。華やかに技巧をひけらかすタイプではなく、確実に音楽を聴かせてくれる職人的ピアニスト。もちろんカンパネラの華やかな音型は華麗に美しく響いていました。

ドゥシークのソナタは初めて聴いたが、晩年の作品ということで、プログラム解説にも書いてあったが、ロマン派の先取りのような音楽が聴かれ、とても興味深かったし、いい曲だった。

アンコールにはいつものことだが、あまり聞くことのない洒落た小品を聞かせてくれるところなどにくい。

今回のベートーヴェンのソナタ第7番は、初期のソナタで私が一番好きな曲。やっぱりいい曲!時間に遅れそうになり、でも、7番には遅れられない!と駅から必死で走って会場に到着。ちょうど演奏者がうしろの扉から入ろうとするところと遭遇し、どちらが先に入ろうか?なんてことを相談してしまった。。。出番直前の大事な時に、集中力を削ぐようなことしてごめんなさい。…そんなこと関係なく、すばらしい7番を聞かせてくださいましたが。

☆この演奏会の詳細(予定)についてはこちらのHPの「連続演奏会」よりご覧ください

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実は今日、この演奏会を聴きに行く前に、太極拳の「技能検定試験」というものを初めて受けてきました。慣れないことで結構緊張しました。試験が終わった直後に、試験会場横においてあった血圧計で血圧を測ったら、いつもより高かったし。でも面白い体験でした。…結果は後日通知ということ。
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