ENSEMBLE BWV2001 第5回記念演奏会(続き)

J.S.バッハ:ヨハネ受難曲 BWV 245

浜離宮ホール


さて、演奏は…

音楽はテンポよく進められるが、後半に向けて徐々に盛り上がり、暖かみのあるドラマチックなヨハネ受難曲。特に、この演奏会の企画者である田崎氏を中心とする通奏低音がすばらしかった。余計なことはせず、でも常に情感の込められた音楽で語るようにつながれていった。そして、作品の柱となる何曲ものコラールでは、田崎氏の指揮によってていねいに歌い分けられ、心に響いた。8人の歌のアンサンブルはとてもよく混ざり合い、器楽も含めて全員が一体になった音楽としてこちらに届いた。最後のコラールの一つ前の合唱'Ruht wohl'では、私の身体が音楽に抱きしめられているような感じさえした。

バッハはほんとうにうまく音楽を書いているなぁ、とあらためて畏れいった。バッハの奥深さを感じると共に、そこに「技」だけではなく、「心」を持って入り込んでいったBWV.2001の音楽は、バッハや当時の人々の求めていたものに限りなく近いものだったかも。人の心は今も昔も、お国や宗教が違っても同じはずなのだから。

ああ、また聴きたい演奏でした!コラール涙出そうでした!

加えて、今回も有田栄さんの解説。かなり深いところまで、簡潔にとてもわかりやすく書かれていてさすが。私はこの有田さんの解説のファンでもあるのです。

●演奏
アンサンブル《BWV2001》

ソプラノ:佐竹由美 高橋節子
アルト:小原伸枝 阪口直子
テノール:大島博(エヴァンゲリスト) 辻秀幸
バス:小原浄二(ピラト・ペテロ) 田代和久(イエス)

ヴァイオリン/ヴィオラ・ダ・モーレ:川原千真 三輪真樹
ヴィオラ:花崎淳生
チェロ:田崎瑞博
コントラバス:蓮池仁
ヴィオラ・ダ・ガンバ/リュート:福沢宏(賛助)
オルガン:能登伊津子
フラウト・トラヴェルソ:中村忠(賛助) 菊池香苗(賛助)
オーボエ/オーボエ・ダ・カッチャ:江崎浩司
オーボエ/オーボエ・ダ・モーレ:尾崎温子

企画・制作:田崎瑞博
アドヴァイザー:有田栄

◇次回第6回定期演奏会は同じく浜離宮ホールにて2007年2月17日(土)の予定。
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