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シリーズ音戯奏詩 第十五章「How many hands? 」 

~ピアニスト小林仁の編曲史 師を囲んで二台のピアノの饗宴~

2006年 5月 1日(月) 19:00開演
横浜みなとみらい小ホール

(ピアノ)
小林 仁・加納文子・千葉ゆかり・黒澤美雪・相馬泉美

●プログラム●
〈加納文子+黒澤美雪〉
 ・モーツァルト=ブゾーニ:歌劇「魔笛」序曲(2台ピアノのための)
 ・ブゾーニ:モーツァルトピアノ協奏曲第19番の終曲による
               協奏的小二重奏曲(2台ピアノのための)
〈千葉ゆかり+加納文子〉
 ・モーツァルト=クライスラー=小林仁:ロンド ト長調(4手連弾)
〈千葉ゆかり+相馬泉美〉
 ・リスト:歌劇「ドン=ジョバンニ」の回想(2台ピアノのための)
〈相馬泉美+黒澤美雪+千葉ゆかり+加納文子〉
 ・ベートーヴェン=小林仁:交響曲第8番第2楽章(2台8手)

〈加納文子+小林仁〉
 ・レーガー:序奏とパッサカリア(4手連弾)
〈小林仁+千葉ゆかり〉
 ・シューベルト:ロンド イ長調 作品107 D 951(4手連弾)
〈千葉ゆかり+相馬泉美+黒澤美雪+加納文子〉
 ・ヴィヴァルディ=J.S.バッハ=小林仁:協奏曲 イ短調(2台8手)

アンコール
〈小林仁+黒澤美雪〉
 ・ブラームス=小林仁:左手(第1ピアノ)のためのワルツ変イ長調
〈千葉ゆかり+小林仁〉
 ・ベートーヴェン=小林仁:エリーゼのために

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たくさんの方々に聴きにきていただけて感謝しております。いろいろな組み合わせで、いろいろな作品が登場したので楽しいコンサートだったという感想もいただきホッとしています。ありがとうございました。

演奏した側からすると、次は誰と何を弾くんだっけ?というような気持ちもありましたが、それぞれの作品を楽しみながら演奏できたのではないかと思っています。先生だから、というわけではないのですが、今回、小林仁、というピアニスト(というより音楽家、かな)の演奏を間近で聴き、一緒に演奏もさせていただいて、氏の知的好奇心の旺盛さ、分析された音楽の内容を、イメージ豊かに持って、ピアノを媒介とし音として奏でていくことにあらためて尊敬の念を高めました。ほんとうにいい音を鳴らす人だと思います。

アンコールでの2作は、練習の時から弾くたびに、お気に入りの編曲の箇所がくると、横で聞いている私たちの方を横目で見て、「へへ、どうだい?ここいいでしょ?!」と目線を送ってくる少年のような音楽家。氏の編曲作品、あるいは主題と変奏、の類の作品は興味深いものがたくさんあります。またの機会にご披露させていただけるといいなぁと考えています。

当日私は実は風邪気味で、朝からずっとガラガラ声。でも、ピアニストは声は使いませんから問題ナシ!