東京ハルモニア室内オーケストラ第32回定期演奏会

2006年5月17日(水)

東京文化会館小ホールにて  

指揮:エヴァルド・ダネル 
ハープ:山畑るに絵


・モーツァルト: セレナード第13番 ト長調 
             「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」 KV.525
・ダマ―ズ: ハープと弦楽合奏のためのコンチェルティーノ
・ドビュッシー: 神聖な舞曲と世俗的な舞曲
・ショスタコーヴィチ :室内交響曲 ハ短調 作品110a  
                               (バルシャイ編)
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ハルモニアの演奏を聴くといつも思うけど、しなやかさがあり、音楽を楽しむ余裕も持っている女性の多いオケ。一人一人が真摯に音楽に取り組んでいる演奏が聴ける。今回の指揮&ヴァイオリンのダネル氏の力も多大で、全員で音楽を楽しんでいるのが伝わって、こちらも引き入れられた。

ダネル氏の音楽は躍動的で、体全体で音楽を感じ、表現している。楽器から出てくる音も、太く豪快な音から繊細な弱音まで多彩。弓の動きもきれい。実に軽快でしなやかなモーツァルト。ハープの山畑るに絵さんは私たちのちょっと先輩で、現在は在欧の実力派ハーピスト。特にドビュッシーでは、華やかなハープの音がオケの弦楽器の音と混ざり合って、響きが会場いっぱいに広がっていった。

メインはやはりショスタコーヴィチ!実は私はこの曲はじめて聴いたけれど、とってもいい曲!12名の奏者がそれぞれに活躍されるように面白く書かれている。1楽章では、もう少し無骨な音が出てもいいのではないか、と思ったりもしたが、楽章が進むに連れて激しさも増し、最後はなんとも悲しい音楽。。。このオーケストラの前身である東京アカデミカー室内オーケストラの指揮者、若くして亡くなられた浅妻文樹先生の姿が一瞬ふと小ホールの銀色の反響板の上の方に現れた気がした。

アンコールはチャイコフスキーのアンダンテ・カンタービレ。ショスタコの余韻のあとで、これがまた泣かせる。いい曲だなぁ。弦楽器万歳、ってかんじ。

アンコールもう一曲はショスタコのポルカ。なんとも洒落て、楽しい曲!ショスタコ万歳!!ショスタコーヴィチは今年生誕100年。ちょっといろいろ聞いてみたくなった。
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