ハンマークラヴィーアソナタ

昨日、某音大にて私の師の公開講座があったので聞きに行ってきた。

タイトルは…

♪ベートーヴェン:ソナタOp.106♪〈第4楽章この巨大怪物フーガを解明する~分析と演奏解釈〉

ベートーヴェンの後期ピアノソナタの中で最も規模の大きい「ハンマークラヴィーアソナタ」のフーガを、ピアニストとしての演奏する立場から見た分析で、2時間があっと言う間だった。私の頭で理解できるかな、と半ば不安で出かけていったけれど、とてもよくわかったし(ホッ)、途中作曲家の先生との意見交換などもされ、充実した内容で、ほんとうに興味深く聞かせていただいた。

話はそれるけれど、実はこのハンマークラヴィーアソナタの第1楽章は私が大学院を受験するときの課題曲のひとつだった。なかなか思うように弾けず、「何か」がつかめず、別に叱られるわけでもないのだけれど、最後のレッスンのあと自分で落ち込んで、先生宅から駅までの道をとぼとぼ歩いて帰ったことを思い出す。それが、試験当日、待ち時間に30分程度だったか、レッスン室を使って練習させてもらえる時間があり、そこで最後の練習をちょこっとした時に、「これだ~」と思えるものが突然見えて、急に目の前が晴れるようにスッキリと弾けるようになり、そのまま試験会場へ。やれやれ。…今考えると何もわからないで弾いていたから、そういうことになるんですけど。

大学院の入試が確か秋にあったから、無事合格したあと卒業までにまだ半年あるので、卒業演奏の曲が決まるまで、せっかくの大曲だから残りの楽章もやってしまおうと思って、2楽章、3楽章、とレッスンに持っていって進めていた。…が、4楽章のフーガ、これが昨日の講座のタイトルにあるように巨大怪物の難物で、ついに挫折!というより、正確には卒業演奏の曲にとりかからなくてはならなくなって、なんとなくうやむやに立ち切れてしまっただけなんだけど(だから、それが挫折ってことですが…)それっきり~になっていたハンマークラヴィーアソナタのフーガ。

この曲はもう私は一生取り組むことはない、と思っていたが、昨日の講座で先生の話を聞いていて、素直に弾いてみたくなった。人前で披露することはないだろうけど!楽譜を読むってほんとにおもしろいものだとあらためて思う。

講座のあとは、先日(5/1)の演奏会の打ち上げを兼ねて、仲間数人と先生を囲んで楽しくお食事。(^^)
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