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衣装

演奏会が終わると演奏に対する感想、批評はもちろんだけど、それを上回って耳に入ってくるのが当日のドレスについて。会場に足を運んでくださったからには、目で見たものにも関心がいくのは当然。素敵なドレスだった、とか、腕の筋肉が美しかった、とか!…とにかく、なんでも感想をもってくださることは有り難いことです。

見てくださる(ホントは聴いてくださる、と言いたいところですが…)方々にとっても演奏家の衣装というのは気になるものなのでしょうが、演奏する側にとっても結構気になるもの。

まずは「弾きやすい」デザインであることは第一条件。身体や手が動かなくてはダメ。これは楽器によっても違う。立って演奏する楽器や歌の人とピアノではまた違うみたい。弦楽器の人たちは、イヤリングやネックレスもできない場合もあるようだ。楽器に固いものがあたるのは困るものね。

最近、私はパイプオルガンをはじめたせいで、数年前にはほとんど着ることのなかったパンツの数が最近増えた。ペダルで演奏するのにスカートでは足下が見えにくいし、第一ひっかりそうで邪魔。オルガニストはパンツ姿。オルガニストって背後から見られるからきっと後ろ姿も気になるだろうなぁ。

また、コンサートのプログラムによっても、衣装というのはかわってくる。早くから今度はこれ、と決めていても、間際になって「今度の曲はこのドレスで弾く気がしない~!」と慌ててさがすこともよくあること。私のピアノの師(男性)に「我々は燕尾服が一着あれば何も考えなくていいから楽でいいよ。女性はいちいち大変だよね」とおっしゃっていたことがあるけど、半分当たり、で、半分はずれ~!ドレス選びも結構楽しいもの!

…と舞台衣装にもいろいろ楽しんだり、悩んだり、あるけど、最終的には衣装よりもちろん演奏内容!コンサートに来ていただいて、音楽そのもので満足していただくためにも、さりげなくコンサートにふさわしい衣装を選びたいもの。…と実は、今度のコンサート何を着ようか悩んでいるところ…

男性演奏家のみなさんは、こういうことってほとんど考えることがないのでしょうねぇ。