痛い和音

ボストンに行っていた主人と次女が今日帰宅。長女も今日からしばらくこちらに滞在する様子。長男だけは連休中も出勤日になっているそうなので自宅に戻りましたが、また急激に人口密度が増えました。


さて、明後日のプログラムでは、バッハ作曲「マタイ受難曲」よりアルトのアリア「憐れみたまえ、我が神よ」を、ヴィオラとチェンバロで演奏することになっています。イエスの預言通り、ペテロがイエスのことを知らないと三度言った後、鶏が鳴き、ペテロは自分の冒した大きな過ちにハタと気がつき、激しく涙します。ペテロの罪を自らの罪とする信徒の嘆きを歌った心に浸みる歌。「bitterlich(はげしく)」という言葉のところには、ギザギザした痛い和音(減三和音と言いますが)がついています。

このアリア、ロ短調8分の12拍子で書かれていますが、もうひとつ、明後日演奏するバッハのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタの3楽章、こちらはもちろん歌詞はついていませんが、やはりロ短調8分の12拍子。同様の内容を持った音楽なのではないかと思われます。3楽章おしまい近くの低音には痛い和音が、そして、そのあと涙のようなトレモロがチェンバロにもヴィオラにも現れて、終わります。あ~、名曲!

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