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松原混声合唱団第19回定期演奏会

2008年7月19日(土)18時開演

東京オペラシティコンサートホール タケミツメモリアル にて


◇プログラム
武満徹 作曲 / 秋山邦晴 作詞
混声合唱のための《風の馬》
指揮: 清水敬一

F. マルタン 作曲
二重合唱のためのミサ
指揮: 真下洋介

新実徳英 作曲
合唱協奏曲《ビオス》
指揮: 清水敬一

若林千春 作曲 / 寺山修司 作歌
《季節が僕を連れ去ったあとに》
混声合唱とピアノのために(混声版委嘱初演)
指揮: 清水敬一 / ピアノ: 林達也

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私が松原混声の演奏を聞かせていただいたのはもう3年も前のこと。あの時もすごい集中力とレベルの高さに驚かされたものだったけれど、今回もじっくり聞かせていただくことができました。アマチュア(ですよね?!)だなんて思えないレベルの高さです。難曲ばかりで大変なのでしょうが、きっと歌っている人たちみなさん、これだけのことができたら楽しくて仕方ないだろうなと思います。

相変わらず、奥の深い内容のプログラム。…簡単に言うと、詩の内容など、私の頭では「う~ん、難しいなぁ…」って思えたり(^^;)あんまり難しいことは考えずに、きこえてくる響きに身を任せ、きこえてくる言葉に素直に耳を傾けていました。

松原混声はとにかく深くて豊かな響き。個々にもいい声を持った方がたくさんいらっしゃるのでしょうね。人間の声の美しさと、人間の声の表現の幅の広さが限りないものであることを楽しませてくれて、ハーモニーも鮮明であり、濁った和声も美しく。。。

やはり武満の作品はいいなぁ。広がる大地が見えてきて、静かに淡々と流れる「時間」が未来に広がっていく。。。生命とともに。

3曲目までがアカペラ。そして、プログラム最後で登場されたピアニストの林達也さんが抜群にすばらしい演奏を聞かせてくださいました。音も美しいし、ファンタジーもあるし、骨格をしっかりとつかんで力強く音楽を進めて行く。おまけにテクニックもバッチリ!プロフィールを見ると、作曲家であり、ピアノはもちろんクラブサン、通奏低音もフランスにて学び、室内楽などにも取り組む演奏家でもあり、現在は東京芸大ソルフェージュ科准教授ということ。最近、作曲家の方でピアニストとして活躍していらっしゃる演奏家が目立ちますが(野平一郎さんや寺島陸也さん等々…)みなすばらしいですね。

まだ何か書くことがあったような気もしますが、オペラシティコンサートホール、たくさんのお客様でした。2階右寄りの最前列で聞かせていただきましたが、響きがすごくよかったです。ほんとに人間の声っていいなと、満足感に浸って帰路につきました。(新宿や渋谷は相変わらずうじゃうじゃの人混み…)